*地下室の案内人*

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ここ、神月侯爵邸には秘密裏に造られた地下室がある――
神月侯爵ってのは俺の古くからの友人だ。ヤツは今、所用で出掛けていて、ここしばらく俺が留守を預かっている。
この地下室のことは誰にも内緒なんだが、今回は特別に案内してやってもいいぜ?





――が、アンタ、この秘密を聞いても耐えられるかな?
『耐えられるか』と訊いたのは、何も恐ろしいからというわけじゃない。
アンタが己の欲望に打ち勝てる強い精神を持っているかどうかという意味で訊いたまでだ。





耐えられるというのなら教えてやらねえでもねえが――
実はこの棺桶の中にはとんでもねえモンが眠っているんだ。





いや、待てよ――
いくら何でもこの秘密をバラすのは……やっぱりヤベえかな……。





神月が戻って来たら文句を言われそうだしな……。





どうしたものか――





何?
煽っておいて結局内緒にするなんて酷えだと?





そうか――
そこまで言うなら教えてやろう。





実はこの棺桶の中には――





世にも麗しい……





傾国の――いや、”絶世の”と言った方がいいだろう――恐ろしく美しい男のレプリカが隠されているんだ。
何故レプリカなのかって?
それはな――ここに眠っているのは、実は蝋人形だからだよ。





棺桶の蓋を開ければ、文字通りこの世は終焉を迎える。
何せ、”絶世の美男”が眠っているのだからな――
”彼”を見ることのできる者は、この世に唯一人だけだ。それがこの地下室の所有者である神月侯爵なわけだが――ヤツ以外の者がこの中の蝋人形を拝むことは許されていない。無論、俺も例外ではない。
まぁ、この世が終わってしまってもいいというのなら――開けてみるといい。

そんな勇気はねえって?
そうだろうな。それが賢明だ。





さぁ、ではそろそろ地上へ戻るとするか。
この地下室を案内したことは神月侯爵には内緒だぜ――?





そして俺も近々、神月に倣って自分専用の蝋人形を造る予定なんだ。





ヤツの所有する『絶世の美男』を凌ぐようなすげえのを造ってみてえと思ってる。
そして、それが完成した暁には――





狂愛の宴の開幕だ――
俺の”蝋人形”を拝めるのは、この世で俺だけ。
俺の蝋人形を愛でることができるのも、この世で俺一人のみ。
でも――話くれえなら聞かせてやってもいいぜ?

俺がどんなふうに”彼”を愛するのか――聞いてみる勇気があるのならな――?



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ということで、【Attic.】様のハロウィンハウスをお借りしての腐妄想、如何でしたでしょうか♪
素敵なお邸を共有してくださり、本当にありがとうございました(*_ _)人
心から多謝です!



-Special thanks to All Custom Contents Creators. 多謝-


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○Arch pose(male)
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【Attic.】
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